仕事と育児、学業を両立。 女性の健康をサポートする新規事業につなげたい
事業設計工学コース1年生
紫原まりえさん
株式会社ツムラ 漢方開発本部ツムラ漢方研究所 臨床研究グループ 所属
青山学院大学 出身
出産と育児の経験を業務に活かす
漢方薬メーカーに勤務し、女性特有の疾患に対する漢方製剤の有効性や安全性を検証するための研究等を行っています。プライベートでは子どもを2人続けて出産。コロナ禍に職場復帰しました。出産と育児を経験して感じたのは、女性は自分の体のことを後回しにしがちなことです。体調に困りごとがあっても、医療機関を受診する女性は多くありません。解決法を知らないこともあります。大学院進学の契機となったのは、漢方薬を扱う仕事を通じ、今よりさらに女性の健康問題を探究し、その解決法を社会に浸透させたい。そんな思いからでした。
学びの場を探す際には、国内外のMBAやMPH(公衆衛生学)の説明会に参加しました。ところが、仕事と子育てを両立しながら通うとなると、なかなか折り合いがつきません。そんな中、たまたまインターネットの検索で見つけたのが、AIITでした。
長期履修制度
や
AIIT単位バンク制度
、ハイブリッド授業などの制度を使えば、子育て中の私でもなんとか通学できそうです。これから先の人生を考えると、今より落ち着く状況は当分来そうにありません。だったら早く飛び込んじゃえ!そんな気持ちで一歩を踏み出しました。
オンライン授業だから両立しやすい
入学にあたっては、学びの期間を 2年半〜3年間に延長できる、長期履修制度を使いました。そのため、院生2年目の今も、1年生のカリキュラムを履修中です。授業はほぼオンラインで行われ、学校に行くのは1クォーターに1回程度。仕事、育児、学業を両立できるのも、柔軟な制度のおかげ。時間をかけて勉強できるので、とても助かっています。また、オンラインであってもコミュニケーションが希薄にならず、教員と学生の距離が近い!これもAIITのいいところだと思っています。
多くの女性のために、そして家族のために
ある程度は意識して時間の管理をしないと、課題が終わらないこともあります。レポートに取り組むのは、子どもたちが寝静まったあとや、朝の4時頃に起きることも。とはいえ、毎日それが続くわけではないので、ここは踏ん張りどころです。もちろん、きついときもありますが、AIITにはそれでもなんとかやっていける環境が整っているので、さまざまな力を借りつつ、歩みを進めることができます。
私は東洋医学の考え方が好きで、今の会社に勤めています。今後はAIITでの学びを、社内でのキャリアアップに活かしていきたい。また、もっと女性の身近で役立つ商品やサービスを提供していきたいと考えています。いちばん応援してくれている家族のために、会得した知識を還元したいこと。子どもたちに「勉強は楽しいよ」と教えること。私にとって、この2つが学びのモチベーションになっています。