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本学の林久志教授がJST 未来社会創造事業「超スマート社会の実現」領域 採択研究に参加しています

2023年10月4日

本学創造技術コースの林久志教授(人工知能とエージェント)が、『人間中心の社会共創デザインを可能とするデジタル社会実験基盤技術の開発』に参加しています。この研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の未来社会創造事業領域に採択されたものです。

本研究では、社会課題に対する政策効果事前評価のための社会実験の評価精度の低さと短期的視点のみの評価だったことを課題と捉え、エージェントベース社会シミュレーションを中心とした「デジタル社会実験基盤技術」を開発することで、中長期的かつ高精度な事前評価を可能とする手法の確立を目指しています。この手法は、COVID-19 流行の抑制を目標とした国家政策の評価・分析に使用され、その結果が実際の政策・施策で活用された技術を発展させるものとなります。

この取組の中で林久志教授が推進する「エージェント交渉モデリング技術」は、利害関係の異なる組織や人を代表するAIエージェント同士がインターネット経由で通信して交渉することにより、複数の異なる組織や人が協調できる仕組みをデザインするものです。応用分野としては、地域医療連携、企業間人材シェア、MaaS(Mobility as a Service)などがあります。

本プロジェクトは、新潟県加茂市などをフィールドに、「健幸」社会の実現、人口減少や公共施設の老朽化など自治体の抱える地域課題解決の打ち手としてその有効性の立証を目指します。実施期間は2027年度までの5年間の予定です。

新潟県加茂市の掲載情報はこちら

国立研究開発法人科学技術振興機構について【参考】

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、科学技術・イノベーション基本計画の中核的な役割を担う機関であり、科学技術の振興を図ることを目的とする国立研究開発法人です。科学技術の振興と社会的課題の解決のために、国内外の大学・研究機関、産業界等と連携した多様な事業を総合的に実施し、社会の持続的な発展と科学技術・イノベーションの創出に貢献しています。

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